こんにちは。イタリア在住の吉澤 摩耶(( mayatter_))です。
今日はこれからイタリア旅行に行く予定のある方の気分を盛り上げてくれる映画を5つ紹介します!
お仕事終わりのリラックスタイムに、この映画を見ながら素敵な空想を広げてみてはいかがでしょうか。
旅行がスタートして現地に着いてからも、「あ!ここはあの映画のあのシーンの場所だ!」という発見があるのはなんとも楽しいもの。小さな感動の一つ一つが、楽しい旅の思い出に花を添えてくれるはずです。
王道「ローマの休日」は見ておいて損なし!
言わずもがな、オードリーヘップバーンの可愛らしさが眩しい名作。ローマと言えば真っ先に思い浮かぶ映画ではないでしょうか。とはいえ、じっくりと見たことがある人は意外と少ないのではないかと思います。実は私もきちんと見たのはイタリアに移住してからでした。
昔の映画なので、白黒映画だったりストーリー展開がゆっくりだったりと、時代の違いを感じることが多々あるかもしれません。でもこれから皆さんが行くのは紀元前753年からの歴史の詰まったローマ(イタリア)ですので、その位は小さなことだ〜くらいに思って、アンティークな良さを楽しんでみてください♪ 主演女優のオードリーがとにかく可愛いく、有名なバイク二人乗りのシーン、真実の口に手を入れるシーンなど、「あぁこれこれ!」という名シーンが詰まっています。
出てくる名所:真実の口、トレビの泉、フォロ・ロマーノ、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂、パンテオン など
ローマのコロッセオに行くなら「グラディエーター」
ローマの街歩きを120%楽しみたいなら、少しの歴史の予習が必須!これは私が初めてローマを旅行した時に、何も知識を入れていかずに行ってとても後悔したので、あえてマーカーを引いて強調させていただきました(笑)
そして勉強と感じないで、楽しみながらローマの歴史を学べるツールとして、この映画を上げさせていただきます!
ラッセル・クロウ主演の「グラディエーター」。
ラッセルクロウ演じる将軍マキシマスが皇帝暗殺の濡れ衣を着せられ失墜。妻子まで殺され、落ちぶれて奴隷商人に拾われた彼は、剣闘士として死ぬまでコロシアムで戦う運命になるのですが….。
続きはぜひ映画で確かめてください。
歴史の観点から言うと、主人公のマキシマスは残念ながら架空の人物のようですが、皇族や元老院、その他の主要人物は実在した人々です。
1900年以上前のローマ市民が最も熱狂した娯楽、殺し合いの見せ物。その過激な興業の舞台となったコロッセオについて思い入れが強くなること間違いなしです。実際に訪れる際は、場所の重みを感じながら見学してみてくださいね。
出てくる名所:コロッセオ
ヴェネチアに行くならジョニーデップ&アンジェリーナジョリーの「ツーリスト」
ジョニーデップとアンジェリーナジョリーが共演しているので、もうそれだけで豪華な映画ですが、おまけにヴェネチアが舞台。例えるなら豪華客船上のレストランで高いワインを飲みながら松坂牛ステーキを食べるみたいな(?)豪華さの塊みたいな映画です。
映画のカテゴリとしては、パッケージからは意外ですがスリラー/アクション映画です。しがない数学教師(ジョニーデップ)が旅行中に突如現れた謎の美女(アンジェリーナ)に翻弄されて事件に巻き込まれていく(?)物語。これ以上はネタバレになってしまうので、ぜひご自身で見てみてくださいね。
今回の5選の中では一番カジュアルに楽しめる映画なので、お疲れの時に何も考えずに見るのもおすすめ。
出てくる名所:サンマルコ広場、高級ホテル「ダニエリ」、サンタ・ルチーア駅前、水上タクシー
フィレンツェとミラノが錯綜する「冷静と情熱のあいだ」
若き日の竹野内豊さんがとても美しいこの作品。相手役の女性は港の人気歌手・女優であるケリー・チャン(陳 慧琳)さん。
ちなみに原作は江國香織さんと辻仁成さんがそれぞれ同じストーリーについて男性視点、女性視点で書いた二作品です。主題歌のエンヤの曲に透明感があって、作品とイタリアの風景の美しい世界観を引き立ててくれます。
あらすじは以下の通り。
イタリア、フィレンツェで、絵画の修復士として修行を積む順正(竹野内豊)。彼には、目の前に自分を慕ってくれる女性がいるものの、かつての恋人あおい(ケリー・チャン)のことが忘れられない。「あおいの30歳の誕生日には、二人でフィレンツェのドゥオモに登ろう」と約束したものの、ある事件がきっかけで別れてしまった。
ある日、友人でイタリア出張に来た崇(ユースケサンタマリア)に、あおいは今ミラノの宝石店で働いていると知らされて…。
出てくる名所:
フィレンツェ→サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)、ウフィツィ美術館、サンタ・トリニタ橋
ミラノ→サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会(最後の晩餐の飾ってある教会)の中庭
フィレンツェに惹かれるなら、ダン・ブラウン、トム・ハンクスの「インフェルノ」
「ダヴィンチ・コード」の同じシリーズの一作。実はダン・ブラウンの作品にはかなりの頻度でイタリアが登場するので、どの作品を書こうか迷ったのですが、ここまで一つの街が印象的な作品は、他になかったのでこれにしました。
途中でヴェネチアも出てきますよ!
この作品は、今回のコロナ騒動を予期させるかのような「パンデミック」に関する映画。2016年公開だったのですが、当時住んでいたミラノで語学学校の友人と映画館に見に行ったのを覚えています。(何語で見たのかは忘れました)
人類の人口削減を目的としたウィルステロの陰謀について関与してしまったがために、主役のハーバード大学教授・宗教象徴学専門のロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は命を狙われてしまいます。
原作者ダンブラウンはここまでのシリーズでは、レオナル・ド・ダヴィンチ、イルミナティ、フリーメイソンと歴史上の重要人物や秘密結社の謎に迫ってきたのですが、今回の鍵として取り上げられるのは、ダンテの「神曲」<地獄篇>。さらに、ダンテの<地獄篇>に影響を受け描いたとされる、サンドロ・ボッティチェルリの「地獄の見取り図」なども出てきて、一番宗教色の薄い作品です。
「ダヴィンチコード」が好きだった方、ミステリーが好きな方、教養を広げるのが好きな方にはイチオシです!
出てくる名所:ドゥオーモ広場、ヴェッキオ橋、ヴェッキオ宮内の「チンクェチェントの間」ミケランジェロ広場
終わりに
いかがでしたか。
出発前は何かと忙しいですが、準備や構想、事前リサーチにたっぷり時間を使えば、旅が一段と思い出深くなると思います。
今回の映画集はどれも息抜きを兼ねて見れるものばかりなので、ぜひ出発前に見てみてくださいね。
良い旅を〜!
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